快適な睡眠のために欠かせない布団カバー。布団カバーはおしゃれでかわいいデザインやサイズ、機能性も様々でセット販売されているものもあり、どう選べばいいか悩みますよね。ここでは布団カバーのおすすめの選び方や布団カバーセット、布団カバーの洗濯方法も詳しく解説します。
布団カバーの選び方と注意点とは?
気に入った布団カバーがほしいと思っても、何を目安に選べばよいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
布団本体の質も大事ですが、直接肌に触れるのは布団カバーなのでカバー自体の質が悪いと熟睡できなかったりします。ぐっすりと深い眠りにつき疲労回復をするためには、素材と生地、機能について知ることが非常に大切です。
この記事では、快適な睡眠が取れるように「布団カバーの選び方と注意点」について詳しく解説します。
寝床内気象を悪くしないか
質の高い睡眠をとるためには、寝るときの姿勢と寝床内気象が重要です。寝床内気象は布団内の温度・湿度のことで、湿度33±1度、湿度50±5%が最適とされております。
布団カバーは「寝床内気象」に関係しており、保温性、吸放湿性、内部にたまった熱を放出するために寝返りのしやすさなど高い機能性が非常に重要となっています。
好みの肌触りか
布団カバーを選ぶときは、自分の好みに合わせることも非常に重要です。例えば、柔らかい肌あたりが重要であれば、リネン素材は除外して考えるべきです。一方でハリのある感じでも良い場合は、さっぱりとしたリネン素材を選択肢に入れると良いでしょう。
体質と生活に合っているか
新陳代謝が高い人の場合は、吸水性・吸湿性・アレルギー体質の方は衛生面など体質に合った機能を持つ素材・生地に焦点を当てて選ぶと睡眠環境をさらに快適にすることが出来ます。
サイズが合っているか
敷布団のカバー選びは、基本的のサイズにプラス5cm~10cm程度の物を選ぶと失敗が少ないといえます。敷布団は厚みがあるので、敷布団のサイズと同じサイズや少し小さいサイズの場合だと入らない可能性が出てくるので注意しましょう。
無理やり入れたとしても、せっかくの布団が歪んでしまったりして、正しく体を支えることが出来なくなってしまいます。そのような布団で睡眠を続けると、肩や腰に負担がかかり、疲れが取れず健康被害の原因にもなりかねません。
敷布団のカバーを選ぶ場合は、敷布団本体のサイズに出来る限りピッタリのものを選択するようにしましょう。
デザインは好みや部屋に合っているか
布団カバーを選ぶときは、お部屋のインテリアに合わせて選ぶのも非常に大事です。白い壁紙やベッドには北欧風のデザインがよく合います。鮮やかな色使いの幾何学模様や植物モチーフ等、北欧らしいモダンなデザインでお部屋の中も見違えるほど明るくなるでしょう。
またカーテンやカーペットと同じ色調で濃淡をつけると、まとまった印象となるのでお部屋の雰囲気も大きく変わります。
布団カバーの素材ごとの特徴とは?
布団カバーはさまざまな商品が販売されており、素材自体も商品によって大きく変わります。素材や織り方によって通気性・調湿性・肌触りに違いがあるため、購入するときにはどんな生地が使われているのかチェックをしましょう。
吸収性に優れお手頃価格な「綿(コットン)」
掛け布団カバーに使用されている天然素材で、最もメジャーなものが綿です。吸湿が高く、生地がしっかりしているので耐久性も強いのが特徴です。また、手ごろな価格で手に入りやすいので非常に人気の素材です。
綿は仕上げ方によって肌触りが大きく変わってきます。ワッフルタイプは表面に凸凹があるので通気性も良く、サラッとした肌触りで快適に眠ることが出来ます。一方で、ベロアやニットタイプのものは柔らかく温かみがあるので、冬場に最適です。
また、綿は他の素材と一緒に使ったときはズレにくいという特徴もあります。掛け布団と毛布を合わせて暖かくしたいけれど、寝返りするとずれてしまうことが多い方は綿素材の布団カバーがおすすめです。
サラッとしていて夏場に最適「麻(リネンとラミー)」
麻は吸湿と通気性に優れていて、夏場に好まれやすい素材として評判です。寝汗をかいてもベタベタせずに快適に過ごすことが出来ます。また天然素材の中でも虫やカビを寄せ付けにくいとも言われています。
麻にはリネンとラミーの2種類に分類されています。リネンは海外で生産されていますが、ラミーはアジア圏で生産されていることが多く、我々日本人にも馴染み深い素材です。
リネンは洋服にも採用されており、肌触りが良いと非常に評判です。ラミーはリネンよりも光沢があり、麻独特のシャリシャリ感があります。リネンに比べてラミーの方が繊維は硬くチクチクしやすいので、掛け布団カバーにはあまり向いていない素材とも言えます。
高級だが機能性は抜群「シルク」
シルクといえば滑らかでスルスルとした肌触りが人気です。しかも吸水性や通気性が抜群に高いので、夏場でも快適に眠ることが可能です。さらに保湿性や保温性にもすぐれているので、夏場だけではなく冬場にも重宝されます。
しかし高級品ということもあって価格が高いので手が出しにくいデメリットもあります。また、洗ってもすぐ乾くのですがシルク100%の場合は自宅で洗えないタイプも存在します。お手入れに手間がかかってしまうので、敬遠されがちな素材の一つです。
汗かきでデリケートな赤ちゃんにも最適「ガーゼ」
ガーゼはあくまで織り方の名称で、目が粗い平織のことを指します。ガーゼの素材には綿が使われているイメージがありますが、掛け布団カバーには麻やシルクも使用されています。
目が粗い生地というとガサガサしたものを思い浮かべる方も多いですが、決してそんなことはありません。医療用に使われている柔らかいガーゼもある通り、使えば使うほど肌に馴染んでいくのが分かります。
空気の層が暖かさを保ってくれるので寝冷えも防ぐ効果があります。また吸水性・通気性に優れていて汗をかいても早く乾いてくれます。汗かきでデリケートな赤ちゃんにも、オールシーズン安心して使うことが出来ます。
手頃な価格で手軽に洗濯できる「化学繊維」
化学繊維は天然繊維と比べると、肌や髪への負担がかかってしまいがちです。素材本来が持っている通気性や調湿性においても天然繊維と比べて見劣りしてしまいます。しかし化学繊維には手ごろな価格で購入が出来る特徴があります。
近年では肌触りや機能性も向上しているのもが増えています。特に保湿性に定評があるフリース素材や速乾性が高いマイクロファイバーは、睡眠中の快適さとふわふわの手触りが人気です。またデリケートな素材とは違い、気軽に選択ができるのも大きなメリットです。
季節や体質別おすすめの布団カバーとは?
季節の次は、機能性について解説をしていきます。布団カバーはパッと見ただけだと同じように思われがちですが、様々な工夫が施されています。季節や体質別に分けて紹介をしますので、ぜひ参考にしてください。
寒い冬には保温性抜群のフリースタイプ
秋~冬などの寒い季節には、布団に入ると冷っと冷たくて肌寒いと感じることが多くなってきます。布団が体温で温まるまでに時間もかかります。しかし、フリース素材の掛け布団であれば問題はありません。
フリースは、布団に入った瞬間の冷たい感触が無く布団がすでに温まっているような感じを味わうことができます。
梅雨時期には抗菌・防臭・防ダニ加工付きを
布団はどうしてもニオイが付きやすいものです。基本的にはカバーをしっかり選択すれば防ぐことが出来ますが、梅雨の時期などお天気が悪くて洗濯が出来ない場合は困ってしまいます。
そんな時でも、抗菌・防臭加工してあるタイプは、多少選択の頻度が少なくても嫌なニオイを抑えてくれます。湿気がこもった場合でも、防ダニ加工が施されていれば安心感は高いです。毎日衛生的に使えるように、出来る限り機能性の高いものを選ぶようにしましょう。
夏にはひんやり感があるリネン素材を
夏、タオルケットではなく肌掛け布団を使っている方や、代謝効率が良い方は、ひんやり感のある布団カバーはお好みではないでしょうか。
市販のひんやりタイプのカバーには化学繊維の生地のものがありますが、汗の吸収が良くないため蒸れやすいというデメリットがあります。リネン素材であれば天然の接触冷感を持っているものが多いので、市販のものよりも優しい肌当たりでおすすめできるものが多いです。
アレルギーの方はホコリが出にくいタイプを
ホコリは布団を動かすたびに舞っているものです。そのため、布団のある部屋は一番ホコリが溜まりやすい場所でもあります。しかし、布団カバーでしっかりとガードをしてあげれば中のホコリが出てくるのを防ぐことが出来ます。
特にアレルギー体質の方は、織りの密度が高い200本ブロード綿や、繊維が長くて切れにくい超長綿を使ったものを選ぶようにしましょう。
肌触りや寝心地にこだわるなら天然素材を
寝るときに直接肌に触れるカバーやシーツは、できるかぎりお肌に優しいものを選ぶようにしましょう。コットンや麻などの天然繊維であれば、安心感は非常に高いです。肌に優しい上に生地も丈夫で、汗のしっかりと吸収してくれます。
布団カバーセットの選び方とは?
ここでは布団カバーの選び方について解説をしていきます。種類やサイズも豊富にあるので、ポイントをしっかりと抑えておけば必ず気に入ったものが見つかるはずです。
ベッド用なら全周ゴム入りシーツがおすすめ
布団カバーセットのベッド用・敷布団用・兼用タイプの違いはシーツにあります。ベッドにフラットシーツを使う場合は、挟みこんだり、折り込んでピンと張ったりする作業があります。全周ゴムシーツであればベッドにもたつかずピッタリとフィットするので非常におすすめです。
敷き布団用なら出し入れしやすいファスナー全開タイプ
敷布団カバーは、洗濯後に取り付けるのが面倒に感じること多く感じられます。ですので、できるだけ開口部がおおきいタイプおすすめします。全開ファスナー式なら、端から端までファスナーが大きく開閉できるので、取り付けも簡単です。
しかし、全開ファスナー式のシーツには縦の長い辺がファスナーになっているタイプと横の短い辺がファスナーとなっているタイプがあります。どちらにファスナーが付いているかによって布団の出し入れにも違いが出るため、購入前の確認はしっかりと行うようにしましょう。
両方兼用ならフラットシーツ・パッドタイプ
ベッドと敷布団の一番の違いは厚みにあります。敷布団の厚みは8cm程度であるのに対し、ベッドのマットレスの厚みはそれ以上であることがほとんどです。どちらにも対応可能なものを洗濯したい場合は、ゴムが入っていないフラットシーツか敷パッドタイプのシーツを選びましょう。
掛け布団カバーにはズレにくく出し入れ簡単なものを
掛け布団カバーは8ヶ所紐付きなどの説明を書かれているものが多くあります。これはカバーの中で布団がズレて偏ってしまうのを防ぐためです。
商品によっては4隅だけに付いているものから8ヶ所付いている物までさまざまなので、出来る限り多くの箇所を固定できるものを選択しましょう。紐式が不便という場合には、留めやすいホックタイプがおすすめです。
布団カバーの洗濯方法や注意点とは?
自分にピッタリの布団カバーを見つけることが出来たら、快適な状態でより長く使うための注意点について解説をしていきます。
∟中見出し:布団カバーは月に1度を目安に洗濯する
布団カバーはベットシーツと違い汚れることが少ないので月に1度を目安に洗濯をすると良いでしょう。頻度を上げて洗濯しても問題はありませんが、何度も丹念に洗濯をすると生地が痛んでいくのでほどほどにしておくようにしましょう。
∟中見出し:布団カバーは洗濯ネットに入れて洗う
洗濯が終わった後に、洗濯物を取り込もうとするとぐるぐるに洗濯物同士が絡みついていたなんて経験をしたことはないでしょうか。
じつは、グルグルに絡みついている状態は生地がかなり痛んでしまいます。耐用年数が短くなるのはもちろんですが、繊維が傷みやすくなったりと良いことは何一つありません。
布団カバーを選択する場合は、必ず洗濯ネットに入れてから選択をするようにしましょう。
∟中見出し:吸水性を損ねない柔軟剤を使う
柔軟剤は繊維をコーティングして柔らかく仕上げるものがあり、場合によっては繊維の吸収性や吸湿性が弱くなってしまうケースがあります。
綿100%の布団カバーであっても、柔軟剤で吸水性・吸湿性が悪くなったものを利用するとムレを感じてしまうことが多くなってしまいます。
吸収性を損なわない柔軟剤は増えているので、普段から利用している柔軟剤ブランドが吸収性を損なわない機能があるかしっかりと確認するようにしましょう。
∟中見出し:布団カバーは天日干しをやりすぎない
布団カバーは天日干しをしすぎてしまうと生地が傷んでしまいます。傷んだ繊維からは糸ボコリが出やすかったり、肌触りが悪くなってしまうなどの症状が起きて寝心地自体が悪くなってしまいます。
そのため、天日干しは長時間行わないように気を付けて日陰干しも定期的に行う。もしくは、乾燥機で乾かすなど布団カバーへダメージを残さないように優しい乾燥方法に変えてみてください。
最適な布団カバーでオールシーズン快適に過ごそう!
この記事では、布団カバーの選び方について詳しく解説をしましたがいかがでしたでしょうか。布団カバーは素材によって、寝心地が大きく変わります。この記事を最後まで読んで、あなたにピッタリの布団カバーを選んで快適に過ごしましょう。